首都圏を中心にクレーンのリース、レンタル業を行っております、黒川重機株式会社です。 弊社はクレーン会社として50週年以上の実績を積み重ねてきました。 クレーン会社というとオペレーターがクレーンに搭乗しクレーンを操作することに注目されがちではありますが、 我々の仕事は現場で重量物を吊り上げるために、クレーンを「組み立てる」という工程が発生しています。 意外と着目されづらい工程ではありますが、より重いものを持ち上げるためにはこの作業の工程が欠かせません。 そこで、今回は我々の作業内容をよりクリアに知っていただくために、 クレーンの組み立ての準備の段階で気をつけるべきポイント、そして設営のフローをご紹介いたします。

1.リフター搬入・設置

まずはクレーンを組み立てるためのリフターを設置します。 (リフターとはクレーンの分解組立専用装置のことです。 作業スペースが制限された現場でのクレーンの分解組立において、補助クレーンを必要としないため、作業時間とコストカットが可能になります。) この作業時に必ず確認しなければならないことは、 ・リフター設置前に環境整備として地盤の強度確認 ・上空架線等の障害物の確認 ・地上や地下の障害物の確認 ・揚重作業時の作業半径の確認 ・アウトリガー設置場所の足元確認 以上になります。 もちろん準備段階で、使用前の器具・クレーン点検をして作業環境がしっかりと整っているかチェックしております。 点検確認が終わったら作業指揮者と一般車両誘導者との打ち合わせをして危険区域の明示をします。 第三者車両、歩行者を優先とした上で立入禁止区画の明示をしております。 次に、吊り荷の落下を防ぐために玉掛け用具の点検確認を行い、 玉掛けワイヤーの種類、径は適正か、キンクに破損はないかを確認して、点検済みの確認テープを巻きます。 これらの確認が終わったらリフター搬入を始め、第三者車両、歩行者を優先した上でマーキング位置にリフターを設置します。

2.ブーム搬入・吊り上げ

リフター設置が完了したらブームの搬入をします。 まずは作業手順、合図を確認した上でここも第三者車両、歩行者を優先します。作業始めからこのブーム搬入まで約60分以内で終了します。 ブームを搬入した後吊り上げる際に2丁掛安全帯を使用して、機器や部材に身体を挟まれることのないよう注意しており、特に吊り上げる際はブームから落下しないよう親綱等の安全帯を必ず使用します。

3.本体搬入・ブームセット

ブームを吊り上げ終わったらクレーン本体を設置します。ブームの下にクレーン本体を搬入して、最初にマーキングした場所にアウトリガーを張り出します。クレーンが転倒することのないようにマーキングした位置に確実に立っているか確認します。 ブームをクレーンにセットしたら試運転をします。誤作動による転倒、接触がないように各部をチェックする始業点検をします。ブーム吊り上げからこの段階まで約60分以内に行い、ここまでで計120分以下の所要時間がかかります。

最後に

以上がリフター搬入からブームセットまでのクレーン工事においての基本のステップと注意点でした。 上記以降の工程はウィンチ、ウェイトを取り付けだったりSLジブの取り付けだったり、作業内容によって工程は変わってきますが、どの工事の際も初めはこの流れで設営を行っております。 さらに詳しい詳細をお聞きしたい方がいらっしゃれば、弊社へお問い合わせ下さい。